卒論対策の学生さんもいるようで、データについての問い合わせを頂くことがあります。
もし、論文など研究目的であればデータ提供いたしますので、こちらまでご連絡ください。
はじめに
先日の2050年の気温予想のブログですが、各年の7月、8月の日別データから最も高い数値となる最高気温を抜き出してグラフ化しています。
データは、「気象庁:東京 年ごとの値 主な要素過去の気象データ検索」を使います。
元のデータ上で既に年間の最高気温、最低気温などありますので、このまま加工せずにグラフ化しました。
また、資料不足値の年のデータなど、統計データとして使うには不適切な数値もそのまま使用しております。
(素人のレポートであることも加味して)あくまで、お遊び程度にお楽しみいただければと思っております。
最高気温推移
まずは、先日のブログでも見た、最高気温の推移。
(先日の数値と差異があるようですが、本日のブログの中では原因追及まではいたしません。あしからず。)
先日のブログで見ていた1990年前後の傾向については後述するとして、全体の推移を見てみます。
やはり、近似線で3℃程度上昇していることがわかります。
ではどの程度温度があがっているか、年代別のヒストグラムで気温の分布を見てみましょう。
1880年代と2010年代を比較すると、上記のようになりました。
1880年代の最高気温は32℃から37℃にかけて広がっており、ピークは33℃から34℃にかけてです。
一方、2010年代の分布は、36℃から39℃にかけて広がり、ピークは38℃。明らかに最高気温が高くなっている事が良くわかります。
年代別のヒストグラムを時系列で見ていくと、下記のようになりました。
分布がどのように変動してきたか、よく解りますね。
平均気温推移
さて、続いては平均気温の推移です。
こちらは、年間気温の平均値ですので、プロットにそれほどばらつきが無いですね。
そして、ばらつきが無い分、上昇していることがよく解ります。
最低気温推移
最も衝撃的だったグラフが次です。
最低気温の推移です。
今まで見てきた、「最高気温」「平均気温」の上昇度合いは概ね3℃でしたが、最低気温は7℃近く上層しているように見えます。
温暖化が語られるとき、最高気温に関して言及されることがほとんどですが、こちらの方が危機感をあおられますね。
1970年以降の最高気温推移(5年移動平均)
最後に宿題となっていた1970年以降の傾向について可視化します。
傾向が解りやすいように、5年移動平均の折れ線グラフを重ねてみました。
赤くかこった部分の温度の傾向が大きく変わっている様に思えます。
ただ、1995年頃から最高気温が高くなっただけではなく、1970年から1995年まで低い期間があったように思えます。
1970年以降を拡大するとこんな感じです。
傾向差は先日のブログほど大きくありませんが、赤線前後で最高気温が上がっています。
この部分の詳細分析は、今後統計処理勉強しながら言及しようと思います。
まとめ
いろいろな視点で気象データを弄くり回していますが、結論はどれも「気温は上昇している」です。
今回は特に最低気温の上昇度合いが大きい事がわかりました。
このまま行ったら、10年後、20年後の日本はどうなってしまうのでしょう。
ちょっと恐怖を感じます・・・
最後に
という訳で、本日はここまで。
本日も、駄文にお付き合いいただきありがとうございました。
気象を語るには知識が不足しています。間違いなどあったらお許しください。
それではまた。。。 ノシ〜〜〜